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広島市南区のおすすめイベント情報

東松照明 -長崎ー 展

原子野となった長崎の街の再生を歴史や風土に迫る視点で切り取る

戦後日本を代表する写真家が記録した被爆地ナガサキ

東松は名古屋市に生まれ、愛知大学を卒業後上京し、岩波写真文庫のスタッフとなります。
数年後に独立し、1959年に奈良原一高や細江英公らと写真家集団VIVO を設立。
社会を鋭く見つめることで独自の表現方法を追求し、中平卓馬や森山大道 など次世代の写真家に強い影響を与えてきました。

1961年に初めて長崎を訪れ撮影を行い、土門拳らとの共著『hiroshima- nagasaki document 1961』を刊行します。
原爆の残した爪痕の深さや被爆者の 苦しみに大きな衝撃を受け、その後何度も長崎に足を運ぶことになり、1966年に は『<11時02分>NAGASAKI』としてまとめました。
一方で、長年続けてき た国内の米軍基地の撮影をきっかけに沖縄へ渡り、沖縄の島々や東南アジア各地を 撮影し、代表作『太陽の鉛筆』(1975)を出版します。
この時期を境に、作品は モノクロームからカラーへと転換していきます。
《時中小学校(現・孔子廟) 大浦町》1963年 (c)Shomei Tomatsu-INTERFACE 長崎県美術館蔵
《時中小学校(現・孔子廟) 大浦町》1963年 (c)Shomei Tomatsu-INTERFACE 長崎県美術館蔵

人そして街に寄り添い続けた東松作品が語りかけるもの

1998年には長崎へ移り住み、同世代の被爆者と「伴走」するまなざしを持ちながら、 長崎各地を歩き、多様な歴史と文化が入り交じる表情豊かな町並み、自然、人々や 動物のユーモラスな仕草、長崎を象徴する祭事などを重層的に捉えました。
モノク ロ作品では計算し尽くされた構図と陰影から沸き立つような力強さがあらわれ、色 鮮やかなカラー作品からは細部の質感や手触りまでも感じ取れるかのようです。
撮影した年や場所、テーマにとらわれず構成される「群写真」あるいは「曼荼羅」 と呼ばれるスタイルによって、社会性と芸術性が時空を超えて共存する圧倒的な世界は、作品の前に立つわたしたちに多くのことを語りかけてくるでしょう。
《ピンコロの石畳 麹屋町》2000年 (c)Shomei Tomatsu-INTERFACE 長崎県美術館蔵
《ピンコロの石畳 麹屋町》2000年 (c)Shomei Tomatsu-INTERFACE 長崎県美術館蔵
《無題 長崎市新地町・長崎新地中華街》2006年 (c)Shomei Tomatsu-INTERFACE 長崎県美術館蔵
《無題 長崎市新地町・長崎新地中華街》2006年 (c)Shomei Tomatsu-INTERFACE 長崎県美術館蔵

展覧会をもっと楽しむための関連イベント

オープニング記念対談「東松照明、その素顔と長崎への想い」

日時 5月28日(土)14:00~15:30
出演 東松泰子(東松照明オフィス INTERFACE 代表)
今福龍太(文化人類学者・批評家)
会場 地下1階ミュージアムスタジオ
定員 120名
備考 ※要展覧会チケット(半券可)
※当日10:00より受付にて整理券を配布します

トークイベント「森山大道、東松照明を語る」

日時 6月4日(土)14:00~15:30
出演 森山大道(写真家)
聞き手 長澤章生(AKIO NAGASAWA Gallery/Publishing)
会場 地下1階ミュージアムスタジオ
定員 120名
備考 ※要展覧会チケット(半券可)
※当日10:00より受付にて整理券を配布します

講演会「リアリズムを超えてー東松照明による戦後日本の表象」

日時 6月12日(日)14:00~15:30
出演 竹葉丈(名古屋市美術館学芸員)
会場 地下1階ミュージアムスタジオ
定員 120名
備考 ※要展覧会チケット(半券可)
※当日10:00より受付にて整理券を配布します

写真ワークショップ

写真を「見る」「選ぶ」ことに特化した2日連続のワークショップです。
日時 7月2日(土)・3日(日)各日13:00~16:30
講師 石川直樹(写真家)
対象 (1)高校生以上
(2)写真を撮っている人(フィルム/デジタル、プロ/アマチュア問わず)
(3)2日間両日とも参加できる人
(4)自分が撮影した写真のプリント(20~30枚程度)を持参できる人
定員 25名
会場 館内(参加者には後日通知)
参加費 1,000円(2日分)
※要事前申込、申込多数の場合は抽選
申込方法 広島市現代美術館ウェブサイト上の応募フォームまたは往復はがきで、氏名(参加者全員)、年齢、代表者の住所、電話番号を明記の上、ご応募ください。
※1通につき2名まで申込可。
※申込締切:6月10日(金)必着(応募フォームは同日17:00まで)
※申込多数の場合は抽選し、6月18日頃までに連絡します。
[往復はがき送付先]〒732-0815 広島市南区比治山公園 1-1
広島市現代美術館 「写真ワークショップ」係

ギャラリー・トーク

日時 5月29日(日)、6月26日(日)14:00~15:00
備考 ※事前申込不要、要展覧会チケット

会期 2016年5月28日(土)~7月18日(月・祝)
開館時間 10:00~17:00 ※入場は16:30まで
休館日 月曜日(7月18日を除く)
観覧料 一般1,030(820)円、大学生720(620)円、高校生・65歳以上510(410)円
※()内は前売りおよび30人以上の団体料金 ※中学生以下無料
主催 広島市現代美術館、中国新聞社
後援 広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
協力 長崎県美術館、東松照明オフィス INTERFACE、
AKIO NAGASAWA Gallery/Publishing

会期 2016年5月28日(土)~7月18日(月・祝)
開館時間 10:00~17:00 ※入場は16:30まで
休館日 月曜日(7月18日を除く)
観覧料 一般1,030(820)円、大学生720(620)円、高校生・65歳以上510(410)円
※()内は前売りおよび30人以上の団体料金 ※中学生以下無料
主催 広島市現代美術館、中国新聞社
後援 広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
協力 長崎県美術館、東松照明オフィス INTERFACE、
AKIO NAGASAWA Gallery/Publishing
特設サイト 東松照明 -長崎ー 展

【同時開催】

コレクション展2016-I あふれる「せい」 一生、勢、盛、精
~2016年6月5日(日)
コレクション展2016-II コレクション・ハイライト+特集「ヒロシマの現代美術」
2016年6月18日(土)~9月25日(日)