広島市南区のおすすめイベント情報
広島市現代美術館の「夏のオープンラボ」は、多彩な表現活動について様々な方法による紹介を試み、美術館活動の可能性を探る実験場としての企画です。
今回は、京都を拠点に活動する新進気鋭のアーティスト・澤田華さんの作品を紹介するとともに、会期中に行われるワークショップを通して、“コロナ時代におけるワークショップの可能性”を探るなど、作家にとっても美術館にとっても新たな試みに挑戦します。
澤田華は、これまで言葉やイメージの誤読・誤解といった現象に着目し、そこから無限に広がる解釈の可能性を作品としてあらわしてきました。今回澤田が注目するのは、街中で偶然居合わせた、見知らぬ人々のおしゃべりです。
ふとした瞬間に聞こえてきた他人のおしゃべりを耳障りに感じるとき、澤田は、耳に入ってくる言葉を書き留めることで、その煩わしさを追い払おうとするそうです。
その結果、澤田の手元に残った言葉の断片は、多くの情報を失い、相互のつながりを欠いた短いフレーズの集積のようでもあります。この、残された言葉の解釈をめぐって繰り広げられる「迂回」の先に広がる景色とは?
《Coping with Noises》(部分) 2017年
新作のためのドローイング
新作映像(部分) 2020年
コロナ時代のワークショップの可能性とは?
新型コロナ感染症の広がりによって、不特定多数が参加する「集合体験型ワークショップ」の開催が難しくなっています。
今回、人との距離をとりながら「いつでも」「どこでも」「ひとりでも」できる「離散型ワークショップ」の提案を通じて、“コロナ時代におけるワークショップの可能性”を考察します。
美術館を拡張する!街に広がるオープンラボの試み
「オープンラボ」の特徴の一つは、プロジェクトの過程を美術館の外に開き、人々と共有する点にあります。
今回、市内各所にワークショップ「波立つ心の迂回ルート」への参加方法を示す「ワークショップ・ステーション」を設け、様々な方にワークショップに参加いただくことで、アーティストがたどった制作過程の一端を人々と共有することを試みます。
開催概要
会期 | 2020年8月1日(土)~10月18日(日) |
開館時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 月曜日(ただし、8月10日、9月21日は開館)、8月11日(火)、9月23日(水) |
会場 | 広島市現代美術館 地下1階ミュージアムスタジオ |
観覧料 | 無料 |
主催 | 広島市現代美術館 |
協力 | Gallery PARC、京都芸術センター、成安造形大学 情報メディアセンター |
ワークショップ(は可能か?)「波立つ心の迂回ルート」
アーティストとともに、人々の声や会話を無心になって拾ってみることを目的に、街中へ繰り出します。
同じ場所と時間を共有しながらも、同じ課題を個々人で黙々とこなす、コロナ時代のワークショップ。
※申込不要
※日時、集合場所などの詳細は広島市美術館ウェブサイトをご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症拡大の状況によって、開催日や開催方法等、変更となる場合があります。
(1)広島駅編
2020年8月1日(土)14:00~16:30
集合場所:広島駅南口地下広場
持ち物:筆記用具
(2)金座街編
2020年9月12日(土)
集合場所:金座街
(3)室内編
2020年10月17日(土)
集合場所:広島市現代美術館
<参加される方へ>
・マスクの着用をお願いします。
・参加時の検温にご協力ください。
・発熱のある方、体調のすぐれない方(席・咽頭痛などの症状がある方)はご遠慮ください。
・会場にアルコール消毒液を設置します。
お問合せ先
開催場所 | 広島市現代美術館 |
住所 | 〒732-0815 広島県広島市南区比治山 1-1 |
連絡先 | TEL/082-264-1121(代表) FAX/082-264-1198 |
リンク | 広島市現代美術館 |
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