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自然の宝庫を楽しく紹介します
昨年のセミの抜け殻調べの様子(1)
昨年のセミの抜け殻調べの様子(2)
元宇品公園は瀬戸内海国立公園特別地域、林野庁の自然観察教育林や保安林に指定されています。
都心から5kmという場所に原生林と自然海岸があり、貴重な動植物や地質を観察することができます。
この自然の宝庫を私たちはアース・ミュージアム(地球博物館)元宇品と呼んでいます。
元宇品の素晴らしい景観や地球との出会いを、ボランティアガイドがお手伝いします。
元宇品の自然を楽しく紹介しますので、ぜひ参加して元宇品で「地球」を感じてください。
7月23日(日)の地球さんぽは、セミの抜け殻調べ・抜け殻の標本作りを行う予定です。
元宇品の奇跡
元宇品(宇品島)は、周囲約3km、標高58mの小さな島で、市街地のこのような場所には珍しく貴重な原生林が残っています。
これは、自然の産物ではなく、2つの幸運と約450年間森を守ってきた施政者と地域住民の努力のたまものです。
幸運の一つは、1560年ごろ最初にこの島に住み着いたのが落ち武者で、廻船業を生業としたため森を開拓しなかったこと。
もう1つは、戦国時代末期に、平安時代の征夷大将軍坂上田村麻呂の陣中仏「黄金の十一面観世音菩薩」が何らかの理由でこの島に留め置かれ、森が神域とされたので、樹木の伐採・採取が禁じられたことです。
このお陰で私たちは植物だけでなく、昆虫、地質、海の生き物や海藻など様々なものと出逢うことができます。
中には絶滅が危惧されるものも少なくありません。
長い年月続いた奇跡に感謝しながら、極力自然を壊さないよう配慮して、貴重な姿を観察していきたいと思います。
「地球さんぽ」の詳細
日時 | 平成29年7月23日(日)10時~12時(途中退場可) |
集合 | 9時50分までにグランドプリンスホテル広島 駐車場入口付近 |
受付 | 水色の幟を目印に集合してください(事前申込み不要) |
参加費 | 200円(当日受付にてお支払いください) |
雨天時 | 前日18:55のNHK天気予報で降水確率40%以上、または波高1m以上の場合は中止します。 |
持参物など | 飲み物、歩きやすい服装・靴で。 (虫さされや植物によるかぶれから身を守るため、長そでシャツ、長ズボン、帽子の着用をお勧めします) |
主催 | アース・ミュージアム元宇品構想推進委員会 |
問い合わせ先 | アース・ミュージアム元宇品構想推進委員会事務局(南区役所地域起こし推進課内) TEL:082-250-8935 FAX:082-252-7179 |
アクセス
公共交通機関か周辺有料駐車場をご利用ください。
行き
広島バス21号(宇品)線、グランドプリンスホテル広島行
(広島駅南口バスのりばA‐(2)―八丁堀―紙屋町―広島港―グランドプリンスホテル広島)
時刻 広島駅 9:08⇒紙屋町 9:15⇒広島港 9:36 (広島港から所要時間約5分)
帰り
広島バス21号(宇品)線、広島駅行
時刻 グランドプリンスホテル広島発 12:10、12:29
※広島バス平成27年7月21日付時刻表より
自然海岸
原生林散策の様子
アース・ミュージアム元宇品
地球規模の環境破壊が心配される今、都市の中で自然を想い、地球(アース)を感じることのできる場をアース・ミュージアム(地球博物館)と呼ぶことにしました。
元宇品がその地にふさわしい『場』となるよう3つの方針を掲げ、具現化に向け努力しています。
3つの方針
「ありのままの自然」の確保
「自然と出会いの場」づくり
「自然学習の場」づくり
元宇品は、都市空間の中にある国立公園です
元宇品は、広島市のデルタの南、都心部の平和記念公園から約5kmのところに位置する※陸繋島(りくけいとう)で、およそ西半分が瀬戸内海国立公園特別地域で元宇品公園となっています。
島と言っても、小さな暁橋で結ばれ、路面電車やバスを利用して手軽に訪れることができ、近くには広島市の海の玄関口・広島港があり、市街地が広がっています。
多くの人が生活し活動する都市空間に、国立公園が存在する事例は全国的にもまれです。
(※砂州によって陸や大きな島と陸続きになった島)
元宇品には、「ありのままの自然」が残っています
元宇品公園に入ると、クスノキやツブラジイ、ヤブツバキ、カクレミノ、アベマキ、クロキなどの広葉照葉樹の原生林が広がり、海岸沿いの遊歩道に出ると、断層や自然海岸、海とその生き物に接することができます。
また、似島や宮島、江田島をはじめ広島湾の穏やかで美しい風景にふれることができます。
「アース・ミュージアム元宇品」を宣言します
地元住民・有識者・関係機関などで結成した
「アース・ミュージアム元宇品構想推進委員会」は、元宇品を訪れた人々が野外博物館(ミュージアム)のように自然を楽しんだり、学んだりしながら、
地球(アース)環境の不思議さや美しさ、大切さを感じ、学べる場となることを目指し、原則、自然には手を入れず、安全・安心して周遊できる環境づくり、環境美化、サインの統一化や案内表示板の設置、環境学習の実践、インターネットによる情報発信などを中心に取り組みを始めました。
こうした取り組みは、地域住民や行政だけで具体化できるものではありません。
元宇品ファンを増やし、人々の参加を得て、協力・連携しながら、一歩一歩、持続的に進めていきたいと考えています。
Facebookページで元宇品の様子や活動を発信しています。
アース・ミュージアム元宇品構想推進委員会
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