マリンアートの第一人者、クリスチャン・ラッセン。
11歳の時に家族とともにカリフォルニア州からハワイ州マウイ島に移住してきたラッセンは、初めて潜った海で遊泳中のクジラと出会い、その雄大さに感動し、やがて海の絵を描き始めていきました。
それ以来、マリンアートを通じて海と海洋生物に限りない愛情をそそぎ、数々の名作を描いてきました。

大自然と人間との融和を望むラッセンは、自然環境保護団体「シービジョン財団」の設立や、国連『オーシャンイヤー』に関連してN.G.O.組織『F.U.N』の親善大使に選ばれ、世界中で環境保護を訴えるなど、以前から自然環境保護活動に携わってきました。
そんな彼が近年不安に思うことは、地球温暖化によって愛すべき動物たちの生活環境が脅かされたり、珊瑚礁の死滅や海洋環境の悪化が年々進んでいることです。
画家である彼は、作品を通じ、海辺の風景や海洋生物たちの生き生きとした姿を描くことで、自然環境保護の大切さ、地球温暖化の脅威を訴えています。

『クリスチャン・ラッセン来日展《The Great》』で、自然の海と生物たちを描いた美しい作品の数々をあらためて見ることにより、自然の素晴らしさ、環境保全の大切さを感じ取っていただければ幸いです。